札幌証券取引所

J-IRISS(ジェイ・アイリス)へのご登録のお願いについて | 札幌証券取引所

証券市場の信頼性向上のため、日本証券業協会・全国証券取引所からの要請です。

上場会社の皆様へ - 不公正取引を未然に防止するために -

日本証券業協会及び全国証券取引所は、有価証券の売買その他の取引等を公正かつ円滑ならしめ、もって公益及び投資者保護に資することを目的として、金融商品取引法に基づく認可又は免許を得て設立された機関です。
証券市場は我が国経済における公共財であり、証券市場における取引を公正かつ円滑ならしめるという目的を達成するため、証券市場における内部者取引(インサイダー取引)を排除することは、私どもが常日頃から取り組むべき重要な課題の一つであると認識しています。 しかし、昨今においても内部者取引があとを絶たない状況にあることは看過できないものであり、内部者取引を排除し、誰もが安心して取引できる証券市場を構築し、維持することは、私どものみならず幅広い市場関係者の皆様と協力して取り組む必要があると考えており、そのためには特に上場会社各位のご協力を是非とも頂戴したいと思っております。

さて、日本証券業協会では、内部者取引の未然防止を目的として、上場会社の役員情報に関するデータベース・システム「J-IRISS」※(ジェイ・アイリス)を開発し、平成21年5月より運営しています。
関係各方面の皆様のご協力の下、稼動後約5年が経過した平成26年8月時点において、全上場会社の約8割にあたる2,800社超の上場会社各位からご登録を頂戴し、証券会社における内部者登録カードの正確性が図られることにより、内部者取引の未然防止に効果があがっています。

「J-IRISS」へのご登録は、証券市場における上場会社各位の信頼を維持・向上させる観点からも非常に有効であり、かつ、次のようなメリットがあります。

① 自社の役員及びその同居者(配偶者、親族等)による意図せぬ内部者取引の未然防止に役立ちます。
② 自社が定める内部者取引防止に係る社内規則等の遵守に関して、証券会社を通じてその実効性を担保することができます。その面では、社外に設置した法令遵守の“アラームシステム”としての機能が期待できます。

一方、「J-IRISS」に役員情報をご登録いただくことに関しまして、情報漏えいや不正利用といった面をご懸念される向きもあろうかと存じますが、ご登録いただいた役員情報を証券会社が閲覧・検索するようなことはできない仕組みになっておりますし、「J-IRISS」は強固なセキュリティレベルを確保した東京証券取引所のシステム基盤の上に構築されたシステムでありますので、システム上の情報漏えいのご懸念には及びません。なお、「J-IRISS」へご登録いただくことに関して、上場会社各位に登録料やシステム上の維持・運営のための費用などをご負担いただくことは一切ございません。

繰り返しになり恐縮ではございますが、内部者取引の未然防止につきましては市場関係者が一丸となって取り組むべき課題と認識しており、日本証券業協会及び全国証券取引所といたしましては、是非とも上場会社各社に「J-IRISS」へのご登録を賜りますようご理解とご協力をお願い申し上げます。

なお、「J-IRISS」の仕組みやメリットなどについて取りまとめましたリーフレットを以下に掲載しますので、「J-IRISS」ご登録のご検討の一助となれば幸いです。

※ J-IRISS(Japan-Insider Registration & Identification Support System)
上場会社の役員情報を事前に登録いただくことによりデータベース化し、証券会社が自社の顧客情報と当該データベースを照合確認することで上場会社の役員による意図せぬ内部者取引の未然防止等に活用するための、日本証券業協会が運営するシステムです。

J-IRISSに関するお問い合わせ

■お問合せ先■ 日本証券業協会 自主規制企画部